空電
くうでん
名詞名詞-の形容詞
標準
static
文例 · 用例
電送写真というものがあるが、あの写真を空電の多いときに受信すると、画面におびただしく小さな黒い空電斑点というものが印せられるが、どっちかというと、その空電斑点によく似ているのであった。
— 海野十三 『宇宙女囚第一号』 青空文庫
(後で分ったことであるが、その怪物の肢体についている黒斑が、僕の第一印象のとおり、やはり本当の空電斑点であると分ったときには、さすがの僕も腰がぬけたかと思ったほど愕いた)「あの怪物は、どうしたのですか。
— 海野十三 『宇宙女囚第一号』 青空文庫
そのとき僕は、ゆくりもなく、女囚の白い膚の上に、例の空電斑点をはっきりとみとめたのであった。
— 海野十三 『宇宙女囚第一号』 青空文庫
この女体が一連の電気と化して空間をはしりゆくとき、宇宙の雲助ともいうべき空電に禍いされても不思議ではない。
— 海野十三 『宇宙女囚第一号』 青空文庫
車庫には、明るい空電車が外まではみ出して何台もつめかけ、アゴ紐をおろし、巻ゲートルをつけて立っている八九人の白服の姿を浮立たしている。
— 宮本百合子 『電車の見えない電車通り』 青空文庫
耳朶が痛くなる迄、懸けつけた受話器の底には時々ガリガリという空電の雑音が入って来るばかりで、信号の形を備えた電波は全く見出すことが出来ませんでした。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫
時にはこの意味のない空電のガリ、ガリ、ガリという音響を、|●●●というモールス符号のSという字にちがいないと思いこんだこともありました。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫
全身ニ毒草ノヨウナモノヲツケタルモ、……」(判読不能)僕「空電妨害ニ悩サル。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫