従何
じゅうなん
名詞
標準
文例 · 用例
従前は其藩にありて同藩士の末座に列し、いわゆる君公には容易に目通りもかなわざりし小家来が、一朝の機に乗じて新政府に出身すれば、儼然たる正何位・従何位にして、旧君公と同じく朝に立つのみならず、君公かえって従にして、家来|正なるあり。
— 福沢諭吉 『徳育如何』 青空文庫
例へば自分が実際人力車夫であるにも拘らず、総理大臣に成つた積りで、伊藤を外務大臣にしやうか、井上を内務大臣にしやうかなどと、其様なことばかりを考へ、医者が来れば之を秘書官の如くに取扱ひ、時々筆を取つて、某を何県知事に任ずるとか、某を従何位に叙するとかいふ辞令書を書いて居る患者がある。
— 丘浅次郎 『人類の誇大狂』 青空文庫
三月十一日圍碁厭盡紛紛世上爭 厭尽す紛々たる世上の争、但留客好對楸に対す、不問客從何處到 問はず客の何処より到るかを、堪嗤衰翁索居情 嗤ふに堪へたり衰翁索居の情。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫