知る人ぞ知る
しるひとぞしる
表現
標準
well-known only to those in the know
文例 · 用例
これがどんなに悲しむべきことであるかは、知る人ぞ知る、とても悲し過ぎて、今茲で簡単にその証明をするわけには行かぬ。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
知る人ぞ知る、である。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
うしろから翳しかけた大傘の紋処はいわずと知れた金丸長者の抱茗荷と知る人ぞ知る。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
こんな心持は馬鹿々々しいと申せば、それぎりだが、ある種の飲酒常習者には容易く心底から同感出来るであらう――この歎きこそ、正しく知る人ぞ知るに相違ない。
— 牧野信一 『好日の記』 青空文庫
まことぐずり松平の御前とは知る人ぞ知る、この東海道三河路の一角に蟠居する街道名物の、江戸徳川宗家にとっては由々しき御一門|御連枝だったからです。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
千柿の鍔とな」 伊豆守の驚かれたのも当然――当時千柿名人の千柿の鍔といえば、知る人ぞ知る、知らぬ者は聞いておどろく得がたい鍔だったからです。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
「知る人(君ならでたれにか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る)でもないのですがね」 と宮は謙遜しておいでになったが、においの繊細なよさ悪さを嗅ぎ分けて、微瑕も許さないふうに詮索され、等級をおつけになろうとするのであった。
— 梅が枝 『源氏物語』 青空文庫
『知る人ぞ知る』(色をも香をも)」 こう子供に言いながらまた、大納言は、「光源氏がいわゆる盛りの大将でいられた時代に、子供でちょうどこの子のようにして始終お近づきしたことが今でも私には恋しくてなりません。
— 紅梅 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
この山奥にある温泉は、知る人ぞ知る秘湯だ。
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彼の作るラーメンは、知る人ぞ知る絶品で、いつも行列ができている。
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そのインディーズバンドは、まだ知る人ぞ知る存在だが、熱狂的なファンが多い。
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