持平
じへい
名詞
標準
文例 · 用例
璃寛が万延元年道頓堀筑後の芝居で、和三|郎から初めて徳三郎になつた折の事、ある日|北船場の物持平野屋の一族が、西桟敷の幾つかを買ひ切つて、見物に来てゐたが、そのなかに別家の一人娘お常といふのがゐて、徳三郎の優姿を見初めて、顔を杏のやうに赧くした。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
二氏の「秉公持平の善政」というのは何らの具体的政見も伴わない支那流の空名虚辞に過ぎないのですからまだ少しも政論の域に入っていないものだと思います。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫
私は秉公持平説を口にする寺内、後藤二氏が憲政会ばかりを政権争奪者として悪罵し、政友会を専ら誠意に富んだ政党であるかの如く曲庇した偏頗の沙汰を陋とします。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫
それでは秉公持平の正反対に、みずから政争の有力な選手になって反対党の敵意を挑発し、復讐として肉を噬い髄を啜るとも飽かないような深怨を結ばせて、ますます陰険、醜陋、残忍を以て終始する政界の私闘を助長する危険があると思います。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫