櫛比
しっぴ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
standing (close together) in a row
文例 · 用例
夜明前には奥漢鉄路で捕えられた二百名からの党員が銃殺されて、珠江に投げ棄てられた死体が河畔の摩天楼の下に櫛比して河底に埋もれ、蛋民によって水葬されたのだ。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
浜町というところは、今は人家|櫛比してその面かげもありませんけれども、むかしは鄙びていて、風流人に縁のある土地で、下町では八丁堀茅場町辺と対立していたという話であります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
池上の寮は、やゝその昔の俤をとゞめたものらしく、この人家櫛比の中に在ってはちっとも目立ちませんが、門の中へ入ると、もとは隅田川から鴎に混って小鴨がひょこり/\と浮いて入って来たという、その水門口の跡の残っている池が中心で、石だけの中の島に、やゝ勾配のある柴の橋が架っております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
人家の櫛比と煤煙が近づき、車はその中へ突入します。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
眺望遠く及びて、高原の下青松の間、人家の櫛比するものあるをみる。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
十數年前には、沮洳蘆荻のみなりし地に、鑛泉宿、料理店、賣店、櫛比して、わざ/\電車も通ずるに至れり。
— 大町桂月 『東京の近郊』 青空文庫
歩道には大きな自然石が出鱈目に敷かれて、漁村のような原始的な建物が櫛比している。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
くわえ込みの木賃宿 hotel para pernoitar の軒灯がななめによろめいて、ちょうど理髪屋みたいな、土間だけの小店が細い溝をなかに櫛比している。
— しっぷ・あほうい! 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
海岸線に沿って、古びた漁師小屋が櫛比している光景が目に浮かぶ。
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この大通りには有名なブティックが櫛比し、多くの観光客で賑わっている。
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戦後の経済成長期、この一帯には木造アパートが櫛比するように建てられた。
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