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慰楽

いらく
名詞
1
標準
文例 · 用例
それで僕の生活的慰楽は、時々諸方の音楽会に出かける行事であるが、この音楽の演奏会といふ奴が、実にまた不愉快な気分のものである。
萩原朔太郎 ラヂオ漫談 青空文庫
あの船は、私が慰楽に造るでがす。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
Materiell の慰楽を教化の手段に用いる事はしなかった。
太宰治 惜別 青空文庫
そしてそれだけで自分の慰楽は充分満足だった。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
辻車も見あたらねば、ひとりトボ/\と淋しき大路を宿にかへるに、常には似ぬ安けさの我胸に流れ、旅心|恍として一味の慰楽をむさぼり得たり。
石川啄木 閑天地 青空文庫
殺戮に次ぐ殺戮が、戦国時代の無教養を民衆に強いた日本のごとく、ここでは、無に代って慰楽の道が強いられたのだ。
横光利一 欧洲紀行 青空文庫
落語でも何でも一流所がかかっていつも廊下へ溢み出すほどに繁昌し、活動などの盛んにならない前は牛込に住む人達の唯一の慰楽場という観があった。
加能作次郎 早稲田神楽坂 青空文庫
それが実現された暁にはあのあたり一帯に水上陸上相まって、他と趣を異にした特殊の景情を現出すべく、公園や遊歩場というものを持たないわれ/\牛込区民や、麹町区一部の人々の好個の慰楽所となるであろう。
加能作次郎 早稲田神楽坂 青空文庫