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火桶

ひおけ
名詞
1
標準
wooden brazier
文例 · 用例
冬の寒夜に火桶を抱えて、人生の寂寥と貧困とを悲しんでいた蕪村。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
(明治四十一年十月一日『東京朝日新聞』)         八      火桶、火鉢 金属や陶器のは火を入れると周囲が熱くて触れなくなるが、木製のだとそんな事はない。
寺田寅彦 歳時記新註 青空文庫
時に、鶺鴒の声がして、火桶の炭は赤けれど、山茶花の影が寂しかつた。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
玄関の六畳の間にランプが一つ釣るしてあって、火桶が三つ四つ出してある、その周囲は二人三人ずつ寄っていて笑うやらののしるやら、煙草の煙がぼうッと立ちこめていた。
国木田独歩 鹿狩り 青空文庫
殿上に桐火桶を撫し簾を隔てて世俗に対したのでは俳人芭蕉は大成されなかったに相違ない。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
さも旅疲の状見えて、鼠地の縮緬に、麻の葉|鹿の子の下着の端、媚かしきまで膝を斜に、三枚襲で着痩せのした、撫肩の右を落して、前なる桐火桶の縁に、引つけた火箸に手をかけ、片手を細りと懐にした姿。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
」と軽くいって、莞爾して、ちょっと膝を動かして、少し火桶を前へ押して、「ずんずんいらっしゃれば可いのに、あの、お前さん、どうぞお通し下さい。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
」 夫人この時は、後毛のはらはらとかかった、江戸紫の襟に映る、雪のような項を此方に、背向に火桶に凭掛っていたが、軽く振向き、「ああ、もう出来てるよ。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
作例 · 標準
冬の寒い夜、祖父は火桶に炭を熾して手を温めていた。
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古民家の土間に置かれた大きな火桶が、かすかな暖を放っている。
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昔の人は、火桶を移動式のストーブのようにして愛用していた。
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