褪赭
褪赭
名詞
標準
文例 · 用例
そして青田のなかに褪赭の煉瓦の煙突。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
建物の後ろは深いどんぐり林で、建物の前方に拡がる芝生には桜の花が咲き乱れ、二階建の新しい褪赭色の建物が芝生を越えて見られた。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
凍れる朝を長野にいって、Kを驚かし、やまやという感心もせぬ旅宿に昼餐したため、白馬山におくられ、犀川よぎり、小諸のあたり浅間山を飽かず眺め、八ヶ岳、立科山をそれよと指し、落葉松の赤きに興じ、碓氷もこゆれば、曾遊の榛名、赤城の山々は、夕の空に褪赭色ににじんでいた。
— 別所梅之助 『雪の武石峠』 青空文庫
それが脂と埃に交つて、地色の褪赭を紫色に仕上げて居るのです。
— 御落胤殺し 『錢形平次捕物控』 青空文庫
それが脂と埃に交って、地色の褪赭を紫色に仕上げているのです。
— 御落胤殺し 『銭形平次捕物控』 青空文庫