食べさす
たべさす
動詞
標準
文例 · 用例
これらは井の底にわく虫を食べさすために、わざと入れて置くさかなであつた。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
肉は親の猪より軟かでうまいものです」 息子の岳神はそういって、父の祖神に食べさすように妻に命じた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
これらは井の底にわく虫を食べさすために、わざと入れて置くさかなであった。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
「しる市」は白味噌のねっとりした汁を食べさす小さな店であるが、汁のほかに飯も酒も出さず、ただ汁一点張りに商っているややこしい食物屋である。
— 織田作之助 『大阪発見』 青空文庫
――さては貴様らは俺に鶏を食べさすまいとして、わざと徴発して来なかったのだな」 という言葉の終らぬ内に、例の「痰壺の掃除」乃至「祭りの太鼓打ち」がはじまり、下手すると半殺しの目に会わされるだろうということと、全く同じことを意味するのである。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
銀座にはうまい珈琲や菓子を食べさす家が出来、勧工場の階上に尖端的なキャヴァレイが出現したりした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
「それでも、ちっとは何か食べさすものの工夫がつきそうなものだね。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
葬式にたつ人や、人夫に食べさすものを拵えている台所の方を、母親はその隙にまた見に行った。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫