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菩薩像

ぼさつぞう
名詞
1
標準
文例 · 用例
沈み切つた暮色のなかに、この女菩薩像が愈々生きて宗右衛門に迫つた。
岡本かの子 老主の一時期 青空文庫
さし肩というのは、菩薩肩というのとは反対で、菩薩肩は菩薩像のような優しい肩つき、今でいう撫肩であり、さし肩というのは今いう怒り肩で漢語の所謂鳶肩である。
幸田露伴 連環記 青空文庫
かくて菩薩像の一躯が成れる後、それを和尚に献じてはや出立の暇乞い。
弁信の巻 大菩薩峠 青空文庫
三月堂の金堂にて 月光菩薩像
堀辰雄 大和路・信濃路 青空文庫
…… しかしながら、此のうら若い少女の細っそりとしたすがたをなすっていられる菩薩像は、おもえば、ずいぶん数奇なる運命をもたれたもうたものだ。
堀辰雄 大和路・信濃路 青空文庫
金堂安置の薬師如来像のような聖徳太子御在世中の造像にかかるものや、同金銅|釈迦三尊像や、所謂|百済観音像や、夢殿の救世観世音菩薩像、中宮寺の如意輪観音と称する半跏像の如き一聯の神品は、悉く皆日本美の淵源としての性質を備えている。
高村光太郎 美の日本的源泉 青空文庫
同じ三月堂の塑造日光|月光の両|菩薩像もその傾向を推し進めたものであり、更に戒壇院の四天王像になると聡明な頭脳と余裕ある手腕とによる悠揚せまらぬ写実の妙諦に徹底している。
高村光太郎 美の日本的源泉 青空文庫
写真の観世音菩薩像にしても金銀五彩の調和そのものであり、且つ又その個々の色彩の質が持つ高度の美に至っては、如何に当時の画人の美意識の極度に洗煉されていたかがうかがわれる。
高村光太郎 美の日本的源泉 青空文庫