腰板
こしいた
名詞
標準
wooden paneling
文例 · 用例
その小屋といふのも南の方は明けっぱなしで壁もなく窓もなくたゞ二尺ばかりの腰板がぎしぎし張ってあるばかりだった。
— 宮沢賢治 『花椰菜』 青空文庫
その身動きに、鼬の香を芬とさせて、ひょこひょこと行く足取が蜘蛛の巣を渡るようで、大天窓の頸窪に、附木ほどな腰板が、ちょこなんと見えたのを憶起す。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
黒塗りに光る醤油倉、腰板鎧の味噌倉、そのほか厳丈な石作りの米倉、豆倉。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
彼はそこではじめて腰板に腰を下す。
— 岡本かの子 『雪』 青空文庫
」「たぶん台所にいるでしょう」「そう、それでは早速、その人たちからきいてみよう」 樫の腰板の、高い窓のついた古い広間が、審理所にあてられた。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
梓は丸腰の着流し、あたかもお館の法度を犯して裏庭から御台のお情で落ちて行くように、腕車で歌枕に送られたが、後を知らず、顔色も悪く未明に起きると、帯を取って、小取廻に尖を渡して、本式に畳んで置いた袴の腰板を取ってあてがい、着たまま枕頭に坐って介抱していた蝶吉が件の羽織を惜そうに脱いで被せた。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
夜討に早具足だから、本来は、背後へ廻って、支膝で、ちょっと腰板を当てるのが、景情あいともないそうなお悦……(早間に掛けては負けそうもない、四時半から髪結を起したと云う)が、うっかり見ていたから、八郎の袴羽織には初めて接したかも知れないのであった。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
」 お安さんはもう一人の女中さんと二人でぐるりの腰板を拭いてゐるところであつた。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫
作例 · 標準
障子の下部に腰板が張られている。
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和室の壁には、趣のある腰板が使われている。
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このカウンターは、美しい木目の腰板で飾られている。
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ウィキペディア曖昧さ回避
腰板(こしいた) 袴の一部分。袴#構造を参照。 日本の木造家屋の窓の下の板の部分。 上に倣って名づけられた、鉄道車両の構体の窓の下の板の部分。構体 (鉄道車両)#各部名称を参照。
出典: 腰板 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0