塗り物
ぬりもの
名詞
標準
lacquerware
文例 · 用例
したがって、それに附属する塗り物、金具類に至っても上等なものを使うこと故、その方へも自然私の目が行き届く。
— 年季あけ前後のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
朱雀院のは塗り物でない浅香の懸盤の上で、鉢へ御飯を盛る仏家の式のものであった。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
四尺許りの長提灯を貫いて、殆ど其三倍の長さの塗り物の竿が通つてゐて、其頭には鳥毛の代りに馬の尾か何かの白い毛を垂した、其上へ更に千成瓢箪・奔馬などの形の附いてゐるものである。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
「ええお人形さんどっすやろ」 私は「うう」と、ただ答えたが、その人形や塗り物の菓子器の彼方にいろいろな男の影が見えるような気がした。
— 近松秋江 『黒髪』 青空文庫
私は、まれびとを迎ふるあるじの苦勞の幾代の印象が、かうした傳説となつたので、椀貸し塚から出した木具が皆塗り物であつた點が、とりわけ朱器・臺盤との脈絡を思はせるものがある。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
食べ物でなくっても、きれ類とか塗り物とか、すべてほこりがおいては一そう困るようなものは先にかたづけること。
— 羽仁もと子 『女中訓』 青空文庫
檜木笠、めんぱ(木製|割籠)、お六櫛、諸種の塗り物――村民がこの森林に仰いでいる生活の資本もかなり多い。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
耕地も少なく、農業も難渋で、そうかと言って塗り物渡世の材料も手に入れがたいところでは、「御免の檜物」と称えて、毎年千数百|駄ずつの檜木を申し受けている村もある。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
日本の伝統的な塗り物は、海外の観光客にも人気が高い。
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祖母は、特別な日にしか使わない美しい蒔絵の塗り物を持っていた。
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漆の塗り物は、使い込むほどに味わいが増していくのが魅力だ。
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ウィキペディア曖昧さ回避
塗り物(ぬりもの) 漆を塗って仕上げられた工芸品、特に漆器を指す。「塗物」とも表記される。 パンやクラッカーなどを食べる際にそれらに塗って共に食べる食品の総称。 革製品に用いる保革油、及び革靴に用いる靴墨(靴用クリーム)の俗称。
出典: 塗り物 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0