空を切る
くうをきる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to fly through the air
文例 · 用例
しかし刀をうちふるっても、空を切るばかりで、ハチたちにはすこしもあたりません。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『わるい王さま(伝説)』 青空文庫
そっちの水にがいぞ」とあちらこちらに声がして時々竹ざおの空を切る力ない音がヒューと鳴っている。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
」 再びホームズは空を切る。
— THE FIVE ORANGE PIPS 『橙の種五粒』 青空文庫
久しぶりに青天を見て、やれ嬉しやと思うまもなく、目がくらんで物の色さえ定かには眸中に写らぬ先に、白き斧の刃がひらりと三尺の空を切る。
— 夏目漱石 『倫敦塔』 青空文庫
が、葉子の美しい肉体の中には、黒吉の猛練習が生んだ、血と肉と骨の相尅する陶酔境が、空を切る鞭の下に、生々しく甦えり、彼女を甘美な夢に誘うのだった。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
とたんに、ヒェーッと絹を裂くような鋭い掛け声が奥の方から沈黙を破って聞こえたかと思うと、シューッ空を切る矢音がして、すぐ小手返る弦の音がピシッと心地よく響き渡った。
— 国枝史郎 『日置流系図』 青空文庫
不思議なことには、そんな大きな翼で飛んでるのに、少しも空を切る音がしませんでした。
— 豊島与志雄 『夢の卵』 青空文庫
」 と一足開く伝九郎、「その意気でこい、いまこそたっぷり返礼してやる、ゆくぞ」 さけぶとともにきらりひらめく剣、伝九郎の体がつばめのごとく跳躍したと思うと、二度、三度――五度、光のように剣光が空を切る。
— 山本周五郎 『だんまり伝九』 青空文庫
標準
to strike at something and miss