海商
かいしょう
名詞
標準
文例 · 用例
何といろいろの世界を股にかける広い広い大きな渡海商いの世界から見ましょうなら、何人が斬れるでも無い一本の刀で癇癪の腹を癒そうとし、時節到来の暁は未練なく死のうまでよと、身を諦めて居らるる仁有らば、いさぎよくはござれど狭い、小さい、見て居らるる世界が小さく限られて、自然と好みも小さいかと存ずる。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
此時主人は改めて大きくにッたりと笑って、其眼は客を正目に見ながら、「如何にも手広い渡海商いは、まことに心地よいことでござろう。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
「いえ、もう、冬の海商売は半休みも同様でございます。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
ラウズ英訳『仏本生譚』一九六に、仏前生飛馬たりし時鬼が島に苦しむ海商どもを救うた事を述べたるにも、その飛馬全身白く喙烏に似、毛ムンジャ草のごとく、神力を以て雪山よりセイロン(鬼が島)まで飛んだとあれど翼の記載はない。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
彼は近海商船の豊岡丸から下船した許りの三等油差しだという話だった。
— 牧逸馬 『上海された男』 青空文庫
」「――海商法を研究してゐるといふのは、…………さうだ、あれは俺が勧めたのだつた。
— 佐佐木茂索 『ある死、次の死』 青空文庫