藍白
あいじろ
名詞
標準
pale cyan
文例 · 用例
捲くった刹那に真新しい下穿きの藍白のスコッチ縞がちらとお秀の眼に入ります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
筍が儲かるので、麦畑を潰して孟宗藪にしたり、養蚕の割が好いと云って桑畑が殖えたり、大麦小麦より直接東京向きの甘藍白菜や園芸物に力を入れる様になったり、要するに曩時の純農村は追々都会附属の菜園になりつゝある。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
それにところどころにまじるすぎごけの団阜が、藍白の生毛を見せていた。
— 中谷宇吉郎 『ツンドラへの旅』 青空文庫
みずごけの薄緑と、すぎごけの藍白とが地の色をなし、その中にいそつつじの褐色とグイ松の黄がまじり、木フレップの真赤な実が点綴されているこの景色は、全体に夕暮の錆びを帯びていた。
— 中谷宇吉郎 『ツンドラへの旅』 青空文庫
作例 · 標準
藍染めの工程で、最も薄く染め上げた藍白の浴衣は、真夏の陽光にさらされると白銀のように涼しげに輝く。
冬の夜明け前、東の空がゆっくりと藍白に染まっていく様子は、一日の始まりを告げる最も清らかな瞬間だ。
この古伊万里の皿は、地の藍白と濃い呉須のコントラストが見事で、職人の繊細な色彩感覚がうかがえる。
茶室の壁に藍白の和紙を貼ることで、窓から差し込む光を柔らかく反射させ、空間全体に清潔感と広がりを持たせている。
ウィキペディア
藍白(あいじろ)は色名。日本の伝統色。
出典: 藍白 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0