練
れん
名詞
標準
文例 · 用例
re-affiner すなわち「一層精細にする」という語から来ていて、「洗練」を意味する。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうして「いき」のうちの「諦め」したがって「無関心」は、世智辛い、つれない浮世の洗練を経てすっきりと垢抜した心、現実に対する独断的な執着を離れた瀟洒として未練のない恬淡無碍の心である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
すなわち「いき」と野暮との対立にあっては、或る特殊な洗練の有無が断定されているのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
異性的特殊性の公共圏内の洗練を経ていないことに関する誇りが主張されている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
之れに反して自由詩には、何等練習すべき樂典がなく、規範づけられたるリズムがない。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
ところがいよいよ五十歳になってみると、やはりまだ生に執着があり、容易に死ぬ気が起らないのは、我ながら浅ましく、卑怯未練の至りだと思う。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
して見れば僕のような人間、初老の年を既に過ぎて、馬鹿げた妄想や情熱から、未練に執着を脱しきれないような男は、日本人としては少しケタ外れで、修業の足りない低能児であるかも知れない。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
昔は校庭に夏草茂り、|四つ葉のいちめんに生えたれども、今は野球の練習はげしく、庭みな白く固みて炎天に輝やけり。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫