所作事
しょさごと
名詞
標準
dance (in kabuki)
文例 · 用例
)媛神 花の都の花の舞台、咲いて乱れた花の中に、花の白拍子を舞っている……巫女 座頭俳優が所作事で、道成寺とか、……申すのでござります。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
こうした出演者の表現能力のみをもって舞台面を一パイにして行く行き方に、日本では所作事式のものが色々ある。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
下女どもはそれは何の所作事かと尋ぬると、われは人間のゴリラであると飛んでもない言を吐いたから、下女ども大いに驚き用心して爾来|碌に近寄らず。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この女のことは江戸時代に芝居の所作事などにも出ているし、絵草子にも描かれている。
— 菊池寛 『大力物語』 青空文庫
黙ってついてきな」 どんどんはいっていくと、ちょうど幕のあいていたのをさいわい、土間の片すみからその鋭いまなこを送って、おりから水芸所作事に踊り舞っている江戸五郎の両手の先をじっと見調べました。
— 幽霊水 『右門捕物帖』 青空文庫
私の潔白はそれで証明されるでしょう」 すると後から女大臣アサリ女史が憎々しげな赭ら顔を出して、「博士、それはまことにお気の毒ですがネ、テレビ放送にはお二人の所作事が見えただけで、声の方はラジオが停ったきりで高声器はウンともスンとも鳴りませんでしたよ。
— 海野十三 『十八時の音楽浴』 青空文庫
虫のだんまり、虫の濡場、虫の荒事、虫の所作事、虫の敵討のおもしろさ。
— 刈草の匂ひ 1 『草の親しみ』 青空文庫
勘次は自分の手から全く安次が離れていったのだと思うと、今迄の安次に向っていた自分の態度は、尽く秋三に動かされていた自分の頭の所作事であったと気が附いた。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
作例 · 標準
歌舞伎の美しい所作事は、日本の伝統芸能の粋を集めている。
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その役者は、所作事の演目で見事な舞を披露した。
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所作事は、物語性よりも舞踊そのものを楽しむ演目だ。
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