熔巌
熔巌
名詞
標準
文例 · 用例
火の坑から流れ出た熔巌の冷めたような色をしている。
— 森鴎外 『杯』 青空文庫
第八の娘は黙って、その熔巌の色をした杯を出した。
— 森鴎外 『杯』 青空文庫
火の坑から湧き出た熔巌の冷めたような色をした、黒ずんだ、小さい杯を返した。
— 森鴎外 『杯』 青空文庫
ゲーテなども、確か驢馬に乗つて葡萄圃の間あたりを縫ひながら、それから苔の生えた熔巌の上などを難渋して歩いたのであつただらうか。
— 斎藤茂吉 『ヴエスヴイオ山』 青空文庫
即興詩人には、『熔巌は月あかりにて見るべきものぞとて、我等は暮に至りてヱズヰオに登りぬ。
— 斎藤茂吉 『ヴエスヴイオ山』 青空文庫
そのうち草原、灌木帯が過ぎてしまつて、熔巌原に移行して行つたが、黒光したこの熔巌は幾里にもわたつてなだれ落ちてゐるので、旅人は車窓から首をのばして驚愕してそれを見て居る。
— 斎藤茂吉 『ヴエスヴイオ山』 青空文庫
この熔巌の原は既に冷えて沈厳の色であるが、未ださう年数を食はず、生々としたところがある。
— 斎藤茂吉 『ヴエスヴイオ山』 青空文庫
恐らく西暦一九〇六年の時の噴火に際しての熔巌流だとおもふ。
— 斎藤茂吉 『ヴエスヴイオ山』 青空文庫