鉄柱
てっちゅう
名詞
標準
iron pole
文例 · 用例
桂の仕事をしている場処に行ってみると、僕は電気の事を詳しく知らないから十分の説明はできないが、一本の太い鉄柱を擁して数人の人が立っていて、正作は一人その鉄柱の周囲を幾度となく廻って熱心に何事かしている。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
神は在る、鉄柱の頂点に在る。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
」 次の朝、雑夫が工場に下りて行くと、旋盤の鉄柱に、前の日の学生が縛りつけられているのを見た。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
すると風間老人が、「むこうの鉄柱からこの玻璃窓の前の手すりへはったアンテナが、大石のために切れてしまったからです……で、それから、わたしは小使を起そうと思って下へ、三田村君は現場へと、すぐに別れました。
— 大阪圭吉 『灯台鬼』 青空文庫
僕の眼は大きな工場の塀に添つて、錆びついた鉄柱や柳の枯葉にそそがれた。
— 原民喜 『魔のひととき』 青空文庫
蛾よ、蛾よ、ガードの鉄柱にとまつて、震へて、夥しく産卵して死ぬべし、死ぬべし。
— 富永太郎 『橋の上の自画像』 青空文庫
人の散って行くホームに残った黒い鉄柱の足影が、過ぎゆくものの落した姿のようにさみしく朧ろに霞んだ。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
ただ遠い森の中にJOBKの鉄柱が漸く近代を示す燈台であるかの如く聳えている。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
作例 · 標準
工事現場の鉄柱が、強風にあおられて激しく揺れている。
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駐車場の入り口にある鉄柱に、不注意で車を擦ってしまった。
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古い工場の錆びついた鉄柱が、歴史の重みを感じさせる。
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