湖辺
こへん
名詞
標準
文例 · 用例
安宅先生は寝込むほどではないがとかく身体が弱いので、祖母は先生の小さいときから極寒の季節には磯部の温泉へ、極暑の季節には赤城山の山頂の湖辺に連れて行って自炊宿で療養をさした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
入口を挟んだ両側の壁には明り採りの小窓が開けてあり、湖辺のしら雪をさふらん色に反射しております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
私たちはそれを食べたあと、先生に導かれて夜の湖辺へ出てみます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「来てみてごらんなさい、こゝへ」 先生はわたくしを一しお湖辺へ近く誘いました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
たとえ嘘にしろ、この湖底に見えるという銀の鱗のことを考えて、心ゆくばかり身うちの血を氷らせていますと、「何にもない、つまらない景色」と葛岡に急き立てられ、わたくしはやっと惜しい湖辺を離れました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
先生に起されて私たちは、急いで湖辺へ出て見ました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
十時半の列車で大阪へ(京都へは立ち寄らないことにした、湖辺の逍遙も出来なくなつた)。
— 昭和十四年 『旅日記』 青空文庫
またいわく月湖辺に群兎住み兎の王を葬王と号づく。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫