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低回

ていかい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
pacing back and forth meditatively
文例 · 用例
終日わが友は部屋のうちを低回しつつ項垂れては眉根を寄せて、一等きつい黒煙草をパイプに詰め替え詰め替えするばかりで、こちらから何か問いや話をかけても耳を貸さなかった。
SILVER BLAZE シルヴァブレイズ 青空文庫
二 探偵小説に限らず、一般の通俗小説においても、アメリカの小説は、イギリスやヨーロッパ大陸の小説に比べて、馬鹿げた筋や、剣撃的なテンポや、千編一律なハッピー・エンドにいつまでも低回していて、芸術的価値の乏しいものが多い。
平林初之輔 ヴアン・ダインの作風 青空文庫
才女と言はれた宮内卿の如きは、新古今の発足点に低回してゐた。
万葉集以後の歌風の見わたし 短歌本質成立の時代 青空文庫
併、考へれば、私までが、簡単な論理に低回してゐたのであつた。
折口信夫 短歌様式の発生に絡んだある疑念 青空文庫
本居一流の和魂の作用の二方面を幸魂・奇魂と説く見方は、従つて第二義に低回して、愈究めれば、益循環することを悟るであらう。
魂と姿との関係 小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二) 青空文庫
それがどういう作家であったか、所謂低回趣味や何かの作家であったかどうか、又ヨーロッパ大戦後まで生きていたならば日本の思想的変動からどういう風な影響を受け取ったろうか、というようなことは今の処論外としておこう。
戸坂潤 世界の一環としての日本 青空文庫
とかく名に興ずる私としては、かういふ低回趣味に堕して困る。
新村出 連翹の花 青空文庫
神の御社を下に見ながら大きな御館の上を越して飛んでまいるうちに天気が急にかわっていかい大風になって参ったので小鳥はそのかくれ家を求めて居るとすぐそばに己れの飛んで居るより高い所にその梢のある大木が見つかったのでそこの葉かげに美くしい身をかくいた。
宮本百合子 胚胎(二幕四場) 青空文庫
作例 · 標準
彼は名案が浮かぶのを待つように、静かな書斎の中を何度も低回していた。
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夏目漱樹の小説を読みながら、主人公の心象風景を追体験するように低回する。
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哲学的な問いに対する答えを探し求め、公園の並木道を一人で低回した。
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