疣取
いぼた異読 イボタ
名詞
標準
wax-leaf privet (Ligustrum japonicum)
文例 · 用例
まんさくだの、かしわの葉、あかしで、いぬしで、いぼた、白い花の咲くがまずみ、うつぎ、赤い花の咲くはこねうつぎ、模様のようなやまにしきぎ、そんな名前を一つ一つていねいにおしえて下さいました。
— 林芙美子 『お父さん』 青空文庫
欝蒼と茂った樹々の緑のあいだに、明るいぼたんの花が目ざむるばかりにさきほこっているのが見える。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
かれはそこに自動救護信号送信機があるのに目をつけ、すばやくその赤いぼたんをおした。
— 海野十三 『海底大陸』 青空文庫
空をおおっている灰色の雲から、水気の多いぼた雪が落ちはじめて、地面にふれるかふれないうちに融けては、底なしのぬかるみを益って、ゆっくりと大きな口をあけてもちあがる暗い波を。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
ある時は、まっ黒いぼたんの花のかたまりのような雲が、みるみる横にひろがって、それが、兵隊さんがかけ足をするように、島の方に進んでくると、沖の方にはもう雨を降らし、うす墨の幕がたれさがっている。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
レコード面を滑かにする薬品については私もいろいろと研究して見たが、結局いぼたが最も良いということに帰着した。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
今から十一、二年前のことだが、私は偶然のことから気がついて生薬屋からいぼたを買って来た。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
いぼたというのは虫の巣であって特殊な木蝋から作ったものであるから、かえって湿気を招んで黴を生ずる原因になりはせぬかと実は惧れたからである。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
作例 · 標準
庭の生垣に使われている疣取は、葉が肉厚で光沢がある。
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「この植物、葉っぱに小さなイボみたいなのができてるけど、疣取っていうんだね。」
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昔から、疣取の枝は庭木としてよく利用されてきた。
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