菅糸
すがいと
名詞
標準
文例 · 用例
私の少年時代の玩具といえば、春は紙鳶、これにも菅糸で揚げる奴凧がありましたが、今は廃れました。
— 岡本綺堂 『我楽多玩具』 青空文庫
留吉はその糸屑をとって、朝のひかりに透かしてみると、糸の長さは四、五寸で、俗に菅糸という極めて細いものであった。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
実はこの菅糸をおれも見たよ」「どこで見ました」「江戸川橋の上で……。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
細くって、光っているのを見ると、これだ、この菅糸だ。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
中途で切れたと見えて、やっぱり七、八寸ぐらいしか付いていなかったが、おれの眼には確かに菅糸と見えたんだ」「その蝶々はどうしました」「つかまえようと思ううちに、風の吹きまわしで川のなかへ落ちてしまったが、蝶々も生き物じゃあねえ、薄い紙か絹のような物で上手に拵えたんだろうと思う。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
おれは上野の烏凧から考えて、多分この菅糸を使うんだろうと鑑定していた。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
花どきになると、上野じゃあ菅糸の凧を売っている。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
あの凧は紙が薄い上に、糸が極細の菅糸だから風のない日でもよくあがる。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫