金瘡
きんそう
名詞
標準
文例 · 用例
おかげで私の金瘡もだんだんよく成って参ります。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
湯の温度は百六十三度|乃至百五度ぐらいで、打撲金瘡は勿論、胃病、便秘、子宮病、僂麻質私などの諸病に効能があると申します。
— 三遊亭圓朝 『名人長二』 青空文庫
それが責められるとしても、これ以上愚答を述べるのは堪へ難いし、金瘡や接骨の藥法は素より知悉してゐないのであるから、その妙術を惜んで傳へぬのでもない。
— 蒲原有明 『詩の將來について』 青空文庫
」「おれは大丈夫だが、この人が傷をしている、手当をするから湯を沸かしてくれ」「はい」「それから清潔な布と、巻木綿があったはずだな、それから金瘡薬を」「はい」 三樹八郎は若侍を座敷へ運んで、加代に手伝わせながら手負いの着物を引裂いて傷を検め、沸かした温湯で拭いはじめた。
— 山本周五郎 『武道宵節句』 青空文庫
典医が診ると、せっかく一時なおっていた金瘡がやぶれ、全身の古傷から出血していた。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
曹仁も、手をかざして、戦場を眺めていたが、「なるほど、たしかに周瑜にちがいないが、まだ金瘡は癒っておるまい。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
およそ金瘡の病は、気を激するときは破傷して再発するという。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
だが、彼は案外、元気な容子で、医者のすすめる薬湯など飲みながら、味方の諸将へ話しかけて、「きょう馬から落ちたのは、わざとしたので、金瘡が破れたのではない。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫