金モール
きんモール
名詞
標準
gold braid (e.g. on a military officer's uniform)
文例 · 用例
四郎がお蘭のところへ来なくなって、この白痴の少年が金モールの服をつけ曲馬の間に舞台に現れて、唄をうたい踊りを踊ったのち、真鍮の小判だの肖像入の黄財布だのを福の縁起だといって見物に売るという噂を耳にした、お蘭は立っても居てもいられなかった。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
私が夜会服に替えてサルーンに設けられた席に着くと、金モールの事務長の植民地通いの海員らしい頑丈な腕がさしのべられて関西|訛のある社交的なバスが、ようこそ、Yさん。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
カバレット・バビロンの白煉瓦の高層な建物から流れるワルツの曲が街角に直立した赤い帽子の印度巡査をモスモロスの道化役者風にしたててバビロンの入口の廻転ドアの前に金モールのいかめしい英国人の門衛が莞爾とした笑いをたたえている。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
」 金モールの額のはげ上ったおやじは、じだんだを踏んで口惜しがった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ごつげな、いい金モール服を着てやがって、どこの馬の骨だい!
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
署長さんは立派な金モールのついた、長い赤いマントを着て、毎日ていねいに町をみまわりました。
— 宮沢賢治 『毒もみのすきな署長さん』 青空文庫
立派な金モールをつけたふくろうの大将が、上手に音もたてないで飛んできて、柏の木大王の前に出ました。
— 宮沢賢治 『かしわばやしの夜』 青空文庫
立派な金モールをつけたふくろふの大将が、上手に音もたてないで飛んできて、柏の木大王の前に出ました。
— 宮沢賢治 『かしはばやしの夜』 青空文庫