酔払
よいはらい
名詞
標準
文例 · 用例
会のかえりに酔払って、今夜、立処に飛込むんだ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
神崎工学士、君は昨夕酔払って春子|様をつかまえてお得意の講義をしていたが忘れたか。
— 国木田独歩 『恋を恋する人』 青空文庫
おきみは珍らしくむっとした顔をして「お|昼日中から――」と呟いて、相手にしませんのを、「なにも酔払ったり、迷惑をかけたりしやしまいし――早く持って来い」 と、まるで自分の家で娘に酒の支度をさせるように言いますが、娘は「だめよ」と剣もほろろに横を向いています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
昔から大道店に、酔払いは附いたもので、お職人親方|手合の、そうしたのは有触れたが、長外套に茶の中折、髭の生えた立派なのが居る。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
人形使 それでだの、打つものを、この酔払いの乞食爺だと思っては、ちっとも力が入らねえだ。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
……何、この界隈トンネル工事の労働しゃが、酔払って寐ころがっていた奴なんで。
— 遺稿 『遺稿』 青空文庫
」「さてと、困ったな、喧嘩が禁制となって酔払いがお気に入らずとあっては、前座種切れだ。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
投げた時、偶と渠は、鼓打である其の従弟が、業体と言ひ、温雅で上品な優しい男の、酒に酔払ふと、場所を選ばず、着て居る外套を脱いで、威勢よくぱつと投出す、帳場の車夫などは、おいでなすつた、と丁と心得て居るくらゐで……電車の中でも此を遣る。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫