高家
こうけ
名詞
標準
文例 · 用例
世に、緋、紫、金襴、緞子を装うて、伽藍に処すること、高家諸侯の如く、あるいは仏菩薩の玄関番として、衆俗を、受附で威張って追払うようなのが少くない。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
飯のつけやうも効々しい女房ぶり、然も何となく奥床しい、上品な、高家の風がある。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
蘆の中に、色の白い痩せた嫗、高家の後室ともあろう、品の可い、目の赤いのが、朦朧と踞んだ手から、蜘蛛の囲かと見る糸|一条。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
千破矢は華族だ、今渠が来れ、共にこの労を慰めんといったのは、すなわちお雪を高家の室となさんという心である。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
飯のつけようも効々しい女房ぶり、しかも何となく奥床しい、上品な、高家の風がある。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」 凛としていったことばに、いそいそとして表へ出ていった様子でしたが、まもなくお由のそこへ導いてきた者は、年のころ五十がらみの上品な、だが、どことなく零落の影の濃いご高家ふうな一人のお武家でした。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
お顔の色は尋常でござりませぬのに、一糸乱れぬお身のこなし、さだめしお名あるご高家のおかたでござりましょうと存じまして、かく失礼なこと申しましたしだいでござりまするが、して、てまえにお頼みとは、どのようなことでござります」「…………」「いえお隠しあそばしますには及びませぬ。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
なれども、なまじ高家なぞという格式あるため、年々費用出費はかさむばかり。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
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高家(こうけ)は、格式の高い家、権勢のある家柄のこと。由緒正しい家。名門。
出典: 高家 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0