応気
おうき
名詞
標準
文例 · 用例
「煙草が自分の身を亡ぼした」 という一行の落ちで、自分の生涯を片づけてしまおうというこの試みは、一葉落ちて天下の秋を知るようなもので、一応気が利いていようが、趣向だけ目立って、真実性に乏しい。
— 織田作之助 『中毒』 青空文庫
安川はひるま挨拶に行つてちよッとお茶を飲んできたゞけで一応気持は済んでをり、約束をたてにトキ子のからだを強要できることなどはもはやこだはらずに始末のできる気持であつた。
— 坂口安吾 『決闘』 青空文庫
生活の悪さから、性格も血液も荒らして、こんな不気味な醜さになったとすれば、一応気の毒な女ともいえるでしょう。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
そんな事は無かつたでせうか」「それも一應氣をつけた。
— 釣針の鯉 『錢形平次捕物控』 青空文庫