アイヌ人
アイヌじん
名詞
標準
Ainu person
文例 · 用例
我々は「サシスセソ」と「シャシシュシェショ」を別の音と聴きますけれども、アイヌ人などになると、言語の音として同じ音だと思っているのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
すなわちアイヌ人には言葉としては「シャ」でも「サ」でも同じことで、それを同じ音として考える。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
我々は「サケ」と「シャケ」が間違ったら飛んでもない間違いを起しますが、アイヌ人は「サケ」も「シャケ」も音としては同じことなんです。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
そこで鶏は今も土を踏みしめて歩き、鶺鴒は土を叩くように尾を打ち振るのだとアイヌ人は言い伝うと。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
星や、日、月、雲などについて種々の卜占法の口伝があるように、鳥類のある物たとえば烏などについては特殊の口碑があって、その啼き音に吉凶の意味ある物と考えられて居るが、鶏のみはこの種の口伝を持たぬとあって、あるアイヌ人が鶏の宵啼きや、牝鶏の時を作るを忌むを不審した由を記された。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
日本人は古く鶏を畜い、殊に柳田氏が言われた通り、奥羽に鶏を崇拝した痕跡多きに、その直隣りのアイヌ人がかくまで鶏に無頓著だったは奇態だが、これすなわちアイヌ人が多く雑居した奥羽地方で、鶏を神異の物と怪しんで崇拝した理由であるまいか。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
ただ北海道のアイヌ人が、日本人に圧迫されて次第に衰滅して行くように、彼等も現在の新しい東京人に押されて、衰滅の一路を辿っていることは疑われぬ。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
アイヌ人でも美しい人は矢張り色が白く、濃い眉に深みのある瞳を持っていますから黒っぽいアイヌの平生着と、よく調和して、その背景になっている北海道の大自然と、アイヌはしっくりと合っていますから一層趣が深うございます。
— 宮本百合子 『親しく見聞したアイヌの生活』 青空文庫
作例 · 標準
例句