我が社
わがしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
声をかけてみると、少年は「僕の父さんが我が社の会長だ」といばって答える。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
蓋し我が社会は今や新旧過渡の期に際して挙世の趨向に迷はんとす。
— 綱島梁川 『国民性と文学』 青空文庫
しかしよく考へて見ると、此処が即我が社会(全体)主義の、尤も有難き所以なので有つて、異つて居ると云ふのが、即、御互ひに相依らなければならないと云ふ所以なのだ。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
ゆえに我が義塾においては、生徒の卒業に至るまでは、ただ学識を育して判断の明を研くの一方に力をつくし、業成り塾を去るの後は、行くところに任して、かつてその言行に干渉するなしといえども、つねにその軽率ならざるを祈り、論ずるときは大いに論じ、黙するときは大に黙する者をもって、真に我が社友と認むるのみ。
— 福沢諭吉 『経世の学、また講究すべし』 青空文庫
我輩は我が社会を維持して国を立てんとするに、むしろ無学無術の人と事を共にするも、有智の妖怪と共にするを欲せざる者なり。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
日本国人の品行美ならずといえども、なお今日までにこれを維持してその醜を蔽い、時として潔清義烈の光を放って我が社会の栄誉を地に落つることなからしめたるものは何ぞや。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
もしも年来日本男子をしてその醜行を恣にせしめて、一方に良家婦徳の凜然たるものなからしめなば、我が社会はほとんど暗黒世界たるべきはずなるに、幸いにしてその然らざるは、これを良婦人の賜といわざるを得ず。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
余は初めて現代の我が社会は現代人のものにして余らの決して嘴を容るべきものにあらざる事を知りぬ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫