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此処彼処

ここかしこ
表現
1
標準
here and there
文例 · 用例
次はヘルマン・チェッツ百貨店の二三町もあり相な延大な飾窓は、殆ど実物大の小屋の数層を数多見せ、サンタクロースが壮厳にある屋根から降りつつ見る下の此処彼処の家に、小児が贈物を待ちつつ眠るところ、何れも豪華に独逸の精力的な重大性を見せたものです。
岡本かの子 伯林の降誕祭 青空文庫
狐格子、唐戸、桁、梁、※すものの此処彼処、巡拝の札の貼りつけてないのは殆どない。
泉鏡花 春昼 青空文庫
神女達の纏ふ羅は、両岸の此処彼処から囀り渡る小鳥の声にも、ヒラ/\とたなびいて緑なる春の河を静かに昇つて行つた。
牧野信一 嘆きの孔雀 青空文庫
気違の取次は金に限るのです」「あら可厭なことを有仰いまし」 吹来り、吹去る風は大浪の寄せては返す如く絶間無く轟きて、その劇きは柱などをひちひちと鳴揺がし、物打倒す犇き、引断る音、圧折る響は此処彼処に聞えて、唯居るさへに胆は冷されぬ。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
朝の運動を終へて戻つて来る村中の「競馬馬」が、此処彼処に颯爽たるいなゝきを挙げて、恰で何処かに馬市でも開かれるかのやうに、街道も河堤も山径も間断もなき程凄まじい人馬の往来であつた。
牧野信一 南風譜 青空文庫
されど五重の塔の屋根には日向と日陰といろいろにある故に、先づ一処より解け初むると思へば次第々々に此処彼処と解けて、果てはどこもかも雫が落つるやうになりたりといふ意なり。
正岡子規 俳諧大要 青空文庫
そこに存在するものとして、又は何かの長さを持ったものとして、又は此処彼処として、又は内に外に上に下にとして判断されることが空間と呼ばれていることは誤りではない。
――理論の輪郭―― 性格としての空間 青空文庫
ただ此処彼処の狭い窓に灯影がさしてゐるばかり。
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI ディカーニカ近郷夜話 前篇 青空文庫
作例 · 標準
戦争で故国を離れざるを得なかった人々が、数多くいる。
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彼は長年海外で活躍したが、晩年は故国で静かに過ごしたいと願っていた。
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異国の地で、故国の歌を聴くと、懐かしい気持ちになる。
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此処彼処(ここかしこ) — 幻辞.com