獣皮
じゅうひ
名詞
標準
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文例 · 用例
はじめには負傷者の床の上で一枚の獣皮を頭から被って俯伏しになっているが、やがてぶるぶると大きくふるえ出す、やがてむっくり起上がって、まるで猛獣の吼えるような声を出したりまた不思議な嘯くような呼気音を立てたりする。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
(戯れながら――熊手にかけて、白拍子の躯、藁人形、そのほか、釘、獣皮などを掻き浚う。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
錆びた朱いろの絨緞を敷きつめたところどころに、外国製らしい獣皮の剥製が置いてあり、石膏の女神像や銅像の武者像などが、規律よく並んでいる。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
麻布の製法を知っていて、獣皮と共にこれを身にまとう。
— 中島敦 『狐憑』 青空文庫
なぜなら、コペンハアゲンそのものが「こまかい花文字でべったり書かれて、唐草模様の獣皮の表紙に真鍮の鋲を打ち、ゴセックふうの太い釦金で綴じてある」一巻の美装史書だからだ。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
じつは一度、私はこのドン・モラガスの舞台を見たことがあるんだが、幕があくと、グラナダあたりの旅人宿の土間で、土器の水甕の並んだ間に、派出な縫いのある財布を投げ出したお百姓たちが、何かがやがや議論しながら、獣皮の酒ぶくろから南方へレスの黄葡萄酒かなんかがぶ呑みしている。
— 血と砂の接吻 『踊る地平線』 青空文庫
「お入りな」 ハンスは、戸口に立ち止って、何か考えながら獣皮帽を手の平で額の後にずらせた。
— 宮本百合子 『顔』 青空文庫
そして何処となく乾いた樫の葉と獣皮との匂が、混って漂っているようなシャラフシャーの身辺近く向き変る拍子に、彼は、自分の心にかかっている総てのことを、あらいざらい云ってしまいたいような、突然の慾望に駆られた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
作例 · 標準
厳しい冬を越すために、狩猟民族は捕らえた獲物の獣皮を加工して防寒着を作った。
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洞窟の壁には、獣皮を纏った太古の人間たちが獲物を追う様子が描かれている。
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高級車の中には、座席のシートに滑らかな手触りの獣皮を使用しているものがある。
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