水樋
すいひ
名詞
標準
文例 · 用例
あくる日|岨道を伝いますと、山から取った水樋が、空を走って、水車に颯と掛ります、真紅な木の葉が宙を飛んで流れましたっけ、誰の血なんでございましょう。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
大伏樋の事実は「上水樋仕様」の古地図と共にわれわれの記憶から失われ、そのような怪奇な大地下道が、アスファルトの砥道の下を縦横に走っていることを知るものはあまり多くはあるまい。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
「上水樋仕様」を見ると、大伏樋は高さ六尺、幅四尺五寸の、一種の地下溝渠で、周囲は大谷石で畳まれ、二町|隔きに四間四方の溜井戸が設けられてある。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
大久保主水の「上水樋仕様」の古地図が農大の図書館にあることがようやく判りましてね、もう間もなく仲間がそれを手に入れて来る筈だから、そうしたら今度はやすやすとあなたの傍まで行けるんです」「どうも信用出来にくいですね。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
襖と天井との間の場所には、多分灌漑を目的とするのであろう長い木の水樋を表した、美事な彫刻があった。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫