麻苧
あさお
名詞
標準
hemp thread
文例 · 用例
よるべなき水素の川に、 ほとほとと麻苧うつ妻。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
長い太い、雪駄を刺す時に使ふやうな雑巾針に麻苧を通して、お雪伯母が縁を縫つて呉れた雑巾に、絣のやうに十字形に縫ひ置くのであつたが、初の中は針がうまく使へなかつたり、縫目が曲つたりしたがだん/\上手になつた。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
○麻苧らを麻笥に多に績まずとも明日来せざめやいざせ小床に 〔巻十四・三四八四〕 東歌 麻苧の糸を娘が績んでいるのに対って男がいいかける趣の歌で、「ら」は添えたものである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
一首は、麻苧をそんなに沢山|笥に紡がずとも、また明日が無いのではないから、さあ小床に行こう、というのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
しかるに内地で布帛あるいはその原料たる麻苧が紙の幣束に変ったと同じように、アイヌの方にもそれがついに形式的の削り掛けになってしまったものであると解せられる。
— 喜田貞吉 『オシラ神に関する二三の臆説』 青空文庫
同じく十五年には麻苧を仕入れている。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
今日に於てもアイヌ語でプサと云ふ語が存在して、麻苧のことを意味して居りますが、此の語は、アイヌが本來の語であるか、或は天富命に從うて、江戸灣、靜岡灣一帶の地に楮麻を植ゑた大和民族の言葉から借り用ひたものか、否やの問題に至りては暫らく後賢の研究を待つことにいたします。
— 榊亮三郎 『金剛智三藏と將軍米准那』 青空文庫
「あさおきする子はあの子です」「あさねぼする子はこの子です」すずめがしつてていひました。
— 野口雨情 『未刊童謡』 青空文庫
作例 · 標準
麻苧の例文