売り食い
うりぐい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
living by selling off one's possessions
文例 · 用例
売り食いに売り払って、その日の糧を求めてでもいたものか、家具と名のつくほどの品はなに一つなく、まにあわせのお勝手道具が少々と、売るに売れぬぼろでもはいっているらしい破れつづらがたった一つ、へやのすみにころがっているばかりです。
— 卒塔婆を祭った米びつ 『右門捕物帖』 青空文庫
初めのうちはまだ、売り食いをするだけのものがいくらか残っていたけれど、それもすぐになくなってしまった。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
売り食いするにも種もなし、二人とも――病人ばかりか、この俺まで、もうアゴが干上りそうになっちゃったのだ――とうとう、これまで、あわれみをかけていてくれたような、差配さえ、いつか出てゆけがしのそぶりも見せないでもなくなった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
そんな売り食いの仕方は自慢になるもんじゃない。
— 豊島与志雄 『早春』 青空文庫
生きなければならないばかりに栄蔵(お君の実父)は、自分より幾代か前の見知らぬ人々の骨折の形見の田地を売り食いして居た。
— 宮本百合子 『栄蔵の死』 青空文庫
もとより玉汗は僅かな家財しか持っていないのを売り食いしてきたのであるから、いま残っているのは古本ばかりだ。
— 佐藤垢石 『酒徒漂泊』 青空文庫
衣類、時計、書籍まで売り食いし、とうとう新聞の集金まで手をつけてしまった。
— 佐藤垢石 『泡盛物語』 青空文庫
それでも初めのうちは売り食いで繋いでいたが、どうにもならなくなったので、Tは厭がる女に因果を含めて故郷へ帰してやった。
— 長谷川伸 『幽霊を見る人を見る』 青空文庫
作例 · 標準
例句