立羽
たては
名詞
標準
文例 · 用例
紅立羽、烏羽揚羽、黄と白の名からして、おつにん蝶、就中、(小紫)などといふのが周囲についてゐますから、一寸山から出さうにもありませんな。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
そんなその、紅立羽だの、小紫だの、高原の佳人、お安くないのにはおよばない、西洋化粧の化紫、ござんなれ、白粉の花ありがたい……早く下界へ遁げたいから、真先に自動車へ。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
樹、シダ、コケ、花、鳥、ヘビ、ルリタテハもアゲハもカブトムシもみんな、それから山もだ」 いよいよ話がわからなくなって、慶一は高志の横顔を見なおす。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
断崖から脚を踏み外して、戸板に載せられた騒ぎまで演じて捕獲したといふ幻色のあざやかな大ムラサキ蝶やルリタテハ蝶などの数々が美しい標本となつてゐた。
— 牧野信一 『風流旅行』 青空文庫
ヒオドシ(2)ルリタテハ、アカタテハ、イチモンヂ。
— 牧野信一 『真夏の朝のひとゝき』 青空文庫
画題は「マリポサ・ローハ(赤い蝶)」……学名はなんというのか、シジミタテハに似ているが、それともちがう。
— 久生十蘭 『蝶の絵』 青空文庫
結婚シタテハソレホドデモナカッタノダガ、コノ三四年目立ッテソンナ風ニナッタ。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫
タテハナ 飛騨で蕨粉のハナを製する方法は、もうよほど進んで居る(ひだびと七卷二號)。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫