中年男
ちゅうねんおとこ
名詞
標準
middle-aged man
文例 · 用例
TS君のその話を聞いて間もないある夜のこと、工業倶楽部の近くの辻でバスを待っているとどこからともなく子供を負ぶった中年男が闇の中からひょっくり現われて、浅草までの道を聞くのであった。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(1)』 青空文庫
良人はそれを見るとやや嗄れたような中年男の声に、いたわりの甘味をふくめて、「ははあ」と軽く笑って云うのでした。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
金と閑と名声と厚かましさを持っているが、自意識や高貴な精神に欠けている中年男がふと陥りやすい淫蕩生活へ、小郷は何の反省も苦悩もなく自然に陥っているだけだ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
一つには電車の中でいきなり話しかけて、ノコノコ劇場までついて来たよれよれのレインコートの中年男を、まく積りだったのだ。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
さっき、第一ホテルからこの劇場へ来る途中、電車の中で話しかけて来た得体の知れない中年男だった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
熟した味の籠る食品といふものは、かの女に何か、かう中年男女の性的のエネルギーを連想さした。
— 岡本かの子 『川』 青空文庫
鼻唄をうたいながら青楼の暖簾を潜って洋服姿の中年男が足駄穿きで出て来ました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
下にいた数人の村人の中に、エビルがギラ・コシサンの妻になる以前に大変|懇ろであった一人の中年男がいた。
— 夫婦 『南島譚』 青空文庫
作例 · 標準
疲れた様子の中年男が、電車の中でぐっすり眠っていた。
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カフェで一人、熱心に本を読んでいる中年男が印象的だった。
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先日、道に迷っている中年男に声をかけられ、道案内をしてあげた。
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