槨
かく
名詞
標準
文例 · 用例
莊子が墨家を評して、「其の生けるや勤め、其の死するや薄く、生きて歌うたはず、死して服せられず、桐棺三寸にして而も槨無く、其道や大といふのは「うるほひの無い」といふことである。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
検事は胸苦しくなった息をフウッと吐き出して、「それでは、オフェリヤの棺槨の外から、君が風間九十郎を透視した理由を聴こう。
— 小栗虫太郎 『オフェリヤ殺し』 青空文庫
石槨ふた土上に現れ出(八尺に五尺ほど)有之、内には右之蓋石取除見候へば、小礫を以てつめ有之候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
二年六十七歳、熈徳院石槨蓋裏雕文作字。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
十一年七十六歳、霊台院石槨蓋裏雕文作字。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
石の槨を埋めて置けば、財貨一切消滅する。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
われ/\の国語が、不変の内容を持つたまゝで、無窮の祖先から罔極の子孫に語り伝へられるものと考へるのは、やまとたけるや義経も、石の槨の口さへあければ、現代人と直ちに対話をまじへる事が出来ると信じる事である。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
やがては君、わが造くるべき水槨の壁に題す詩をあたへた。
— 横瀬夜雨 『花守』 青空文庫