衆説
しゅうせつ
名詞
標準
various theories
文例 · 用例
畢の諸子平議は時に鑿説と思はるゝのもあるが、是亦少からぬ發明をして居り、孫詒讓が間話を撰するに至つて、衆説を※會し、精力を傾倒して、おほよそは後學をして、此の滿目棒蕪の古典を窺知するを得せしめたのである。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
二 賢人百官を總べ、政權一途に歸し、一|格の國體定制無ければ、縱令人材を登用し、言路を開き、衆説を容るゝ共、取捨方向無く、事業雜駁にして成功有べからず。
— 西郷隆盛 『遺訓』 青空文庫
衆説によれば當時洋書を讀むことは一般に禁ぜられてをり、この頃江戸で青木文藏(昆陽)等が運動して、吉宗將軍をして「洋書解禁」の令を出さしめたといふのが、杉田玄白らの「蘭學事始」に謂ふところと併せて有名な出來事となつてゐるが、これについて板澤武雄氏は「蘭學の發達」の中で次のやうに反駁してゐる。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
従来、駒ヶ岳には天狗が住んでいると聞いていたが、彼がまさしくその天狗であると衆説一致し、互いに恐怖心を起こし、今日は猟をやめて帰ろうということになった。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
もし氷見に改むれば必ず火事がなくなるだろう」との衆説で、氷見町と改称することになった。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
第二に、一般の学術は真理いまだ一定せざるをもって、衆説一致せざるの憂いありといえども、宗教はその説一人の口より出でたるものなれば、衆説相分かるるの恐れなし。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
というのは、民衆説は何等かの人民戦線説とは正反対なものを指すのである。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
日本の民衆をして今日の条件の下に永久たらしめよ、ただその条件の限界内で出来る限り之に親切になれ、革新してやれ、そういうのがこの民衆説だ。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
作例 · 標準
その歴史的事件の原因については今なお衆説が入り乱れており、定説はない。
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新しいスタジアムの建設場所をめぐって衆説が分かれ、議論は平行線のままだ。
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衆説を鵜呑みにせず、一次資料にあたって自分なりに事実を確認することが大切だ。
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