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豪酒

ごうしゅ
名詞
1
標準
文例 · 用例
少年時代から豪酒の素質を持ってはいたが、酒に淫することなどは、決してなかったのが、今では大杯をしきりに傾けて、乱酒の萌がようやく現れた。
菊池寛 忠直卿行状記 青空文庫
そして、無造作気な手酌で盃を傾けては、何かうつうつと深い思案に耽つてゐる様子は、余程不気嫌な豪酒家と察せられた。
牧野信一 病状 青空文庫
アッハハハ」         八 内藤駿河守正勝は初老を過ごすこと五つであったが、性|濶達豪放で、しかも仁慈というのだから名君の部に属すべきお方、しかし、欠点は豪酒にあった。
国枝史郎 八ヶ嶽の魔神 青空文庫
ウイスキイの二三杯もひっかけて――私は元は非常な豪酒で、一升の酒は苦しまずに飲んだ――門の格子を静かにあけると、きっと彼女は云ったものである。
国枝史郎 銀三十枚 青空文庫
豪酒の三田は何時迄も盃を放さなかつたが、田原は急ち醉つてしまつた。
水上滝太郎 大阪の宿 青空文庫
院長は豪酒と漁色で音にきこえた人物だが、金と地位があり、遊びは自在で、妾をたくわえるというような一人の女に長つゞきしない性質であった。
――ゴロー三船とマゴコロの手記―― ジロリの女 青空文庫
大そう豪酒でいらッしゃいます」「宴会前に茶漬三膳は妙だねえ。
その一 舞踏会殺人事件 明治開化 安吾捕物 青空文庫
河童といふ動物は、実に豪酒だ。
佐藤垢石 河童酒宴 青空文庫