山桑
やまぐわ異読 ヤマグワ
名詞
標準
Chinese mulberry (Morus bombycis)
文例 · 用例
かうして居る所へ汚い着物を着た十三四の男の子が山桑を摘んで網に入れたのを背負つて登つて來た。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
床の間は山桑のふち、ヤチダモの板、イタヤ木理の落し掛け、センの天井。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
山桑を優曇華の実と名づけたり先生いかに寂しかりけん 尾崎咢堂先生の軽井沢の莫哀山荘は夫妻が吟行の途次必ず立ち寄る処で、私も一度御伴をして行つて咢堂先生も加はつて席上の歌を作つたことがあつた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
炭窯まであつた広い山荘を歩き廻つた時、山桑が紫の実をつけてゐるのを先生が戯れにうどんげの実といふ名をつけて珍重する由など話されたのであらう、それを直ちに主人の現在の心境を写すに借用した訳で、情景相即した趣きの深い歌である。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
山桑とでもいふのかもしれぬ。
— 長谷川時雨 『桑摘み』 青空文庫
此が正月飾りの起りで、山かづら・羊歯の葉・寄生・野老・山藍・葵・榧・山桑など、何れも山づとと見られるものです。
— ――花祭り解説―― 『山の霜月舞』 青空文庫
此は、後に言ふ山姥にも絡んだ事実で、山草・木の枝・寄生木の類から、山の柔い木を削つた杖、其短い形のけづり花などであつたらしく、山かづら・羊歯の葉・寄生・野老・山藍・葵・榧・山桑などの類に、時代による交替があるのでせう。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
○ 弘智法印 弘智法印は児玉氏下総国|山桑村の人なり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
作例 · 標準
山桑の実を摘んでジャムを作った。甘酸っぱくて美味しかった。
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昔、この地域では山桑の葉で蚕を育てていた。
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山桑の木は、日本の各地に自生している。
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標準
kousa dogwood (Cornus kousa)
作例 · 標準
初夏になると、庭の山桑が白い花を咲かせる。
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山桑の赤い実は、鳥たちの餌になる。
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公園の並木道には、美しい山桑の木が植えられている。
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