身を切るよう
みをきるよう
表現形容動詞
標準
piercing (cold)
文例 · 用例
身を切るような風吹きて霙降る夜の、まだ宵ながら餅屋ではいつもよりも早く閉めて、幸衛門は酒一口飲めぬ身の慰藉なく堅い男ゆえ炬燵へ潜って寝そべるほどの楽もせず火鉢を控えて厳然と座り、煙草を吹かしながらしきりに首をひねるは句を案ずるなりけり。
— 国木田独歩 『置土産』 青空文庫
清逸は誰のともしれない下駄を突っかけて、身を切るような明け方近い空気の中に立った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
いまさき投げ出して行った金も、大晦日の身を切るような金ではなかったかと、坂田の黒い後姿が眼に浮びあがって、なにか熱かった。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
七番めのお話雪の女王のお城で起ったことと、それからのお話 お城のかべは、降りしきる雪でできていて、窓や戸は、身を切るような風でできていました。
— ――七つのお話からできている物語―― 『雪の女王』 青空文庫
お城の中は、身を切るような風が吹いていました。
— ――七つのお話からできている物語―― 『雪の女王』 青空文庫
それが今は、ますます暗くなって、寒さも身を切るようでした。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『アンネ・リスベット』 青空文庫
ストーヴをたいてもガランとした部屋のなかはなかなか暖まらず、誰かが小用に立つたびに、身を切るような比叡おろしがさっと部屋の中を走った。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
地上には季節の名残りが山々の襞に深い雪をとどめて、身を切るような北国の海風が、終日陰気に吹きまくっていようと云うに、五百尺の地底は、激しい地熱で暑さに蒸せ返っていた。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
作例 · 標準
北風が吹き荒れ、身を切るような寒さが続く冬の日だった。
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真冬の早朝、外に出ると身を切るような冷気に思わず身震いした。
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失敗を指摘され、身を切るような思いで自身の不手際を認めた。
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