鯵刺し
あじさし
名詞
標準
文例 · 用例
あひるくらいの大きさの、オサ鳥をはじめ、軍艦鳥、アジサシ、頭の白いウミガラス、それから、アホウドリなどが、二メートル四方に、六、七十も卵を生むので、まるで島は、卵を敷石のかわりにしいたようになった。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
アジサシのひなは、まだ、羽が生えそろわないのに、よちよち歩いて、ぴいぴい鳴きながら、波うちぎわに、たくさんむらがって、親鳥が、海から魚をくわえて帰ってくるのを、待ちわびている。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
この島でも、アジサシのひなが、かれにはよくなついた。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
いちばん大きなのは、暗くなって、鳥の目が見えなくなったとき、海鳥のアジサシのひなを、大きな釘ぬきのようなはさみでつまんで、せっせとじぶんのあなに運んでいく、匪賊のようなカニもいた。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
そこで、だんだんに札を小さくして、鳥が首につけて飛べるだけの大きさがわかったので、アジサシと、アホウドリと、あわせて十羽の海鳥の首に、その札をつけて、浜に出て、みんなで飛ばせた。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
無人島じゃ、せっかく配達してくれても、受け取る人がないや……」「アジサシにアホウドリ、どっちがたしかかなあ――」 思い思いのことをいった。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
こんな状況のなかで、山内は茫々と空を見て生きていたが、ある朝思いがけなく、一羽のアジサシが筏の上へ降りてきた。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
アジサシは疲労のために飛べなくなっていることが山内にもわかるような、いかにもともしいようすで筏の上をよろけまわっていた。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫