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転針

てんしん
名詞
1
標準
文例 · 用例
船は、あちこちに転針してやっと遁れたが、じつに前門の虎去れば後門の狼のたとえか……極鯨吹きあげる潮柱のむこうに、ポツリと帆影のようなものを認めたのだ。
遊魂境 人外魔境 青空文庫
「テンチ少佐のひきいる先遣部隊のトップが厚木飛行場の三十度に見えだしました……三十五度……四十度で転針……いま飛行場の上空で大きく旋回して居ります」 ラジオなんてものは、知らなければ知らないですむものを、手間と暇をかけてわざわざ知らせようとするおせっかいなお饒舌箱だ。
久生十蘭 だいこん 青空文庫
しかし一七〇レガほど進んだところで将軍は自信をなくしたと見え、北に転針した。
日本の悲劇 鎖国 青空文庫
南緯五度まで行ったとき、漸く将軍はサルミエントの主張に従って西南西に転針した。
日本の悲劇 鎖国 青空文庫