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木屑

きくず
名詞
1
標準
文例 · 用例
――其も道理よ、血も通はない、脉もない、魂のない、たかゞ木屑の木像だ。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
そして、いきなり、棒を振り上げて、京一の頭をぐゎんと殴って、腹立たしそうに、それを傍の木屑の上に投げつけた。
黒島傳治 まかないの棒 青空文庫
小初はそれをいじらしく思って木屑臭い汗の匂を我慢して踊ってやる。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫
そして三十分ばかりだまって歩くと、なにかぷうんと木屑のようなものの匂がして、すぐ眼の前に灰いろの細長い屋根が見えました。
宮沢賢治 ポラーノの広場 青空文庫
木屑などを焼いた位で追着かぬと、売物の蚊遣香は買わさないで、杉葉を掻いてくれる深切さ。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
未だ暑いから股引は穿かず、跣足で木屑の中についた膝、股、胸のあたりは色が白い。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
餘り靜かだから、しばらくして、又しばらくして、樟を挽く毎にぼろ/\と落つる木屑が判然聞える。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
木屑は極めて細かく、極めて輕く、材木の一處から湧くやうになつて、肩にも胸にも膝の上にも降りかゝる。
泉鏡花 三尺角 青空文庫