成覚
じょうかく
名詞
標準
文例 · 用例
人の性は不調子なり、人の命は不規律なり、争ふ事を好むは猿猴よりも多く、満足する事|能はざるは空の鳥に学ばざる可からざるが如し、是非曲直を論ずれども、我利の為に立論するの外を知らず、正邪真偽を説けども、遂に成覚の見を養ひし事なし、知らず、人間の運命|遂にいかならむ。
— 北村透谷 『最後の勝利者は誰ぞ』 青空文庫
独逸から帰って来てからの漣は出山の釈迦が成覚したように小説家たる過去を忘れてお伽噺の小波となってしまった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
この外法本房行空、成覚房幸西は共に一念義をたてて法然の命に背いたにより破門されてしまった。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫