持ち歩き
もちあるき
名詞
標準
文例 · 用例
と、彼等は、その家についている、窓硝子や、床板をはずして街をホガホガ持ち歩きだした。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
それほどに好きで、抱き、擁え、撫で、持ち歩き、毎日のように着物を着せ直しなどして、あの人形のためには小さな蒲団や小さな枕までも造った。
— 島崎藤村 『伸び支度』 青空文庫
即前者は、平安期の末まで、長い叙事詩を持ち歩き、後者は早く奈良朝又は其前にすら短歌を盛んに携行したものと見られるのである。
— ――序説として―― 『唱導文学』 青空文庫
徳力屋の土藏の中の金箱の鍵は、大海老錠で持ち歩きが厄介なので、金箱の後ろに拵へた、隱し穴へ入れて置くんださうです。
— 地獄から來た男 『錢形平次捕物控』 青空文庫
そうして相変らず殺生の悪戯をつゞけ、しば/\鹿狩や夜興に出かけたが、そう云う場合にいつも兵具を携えて、物々しい様子をしていたので、附き従う者共も具足や兜などを密かに挟箱に入れて持ち歩き、恰も戦場に赴く軍隊のような感があった。
— 第二盲目物語 『聞書抄』 青空文庫
」「母親の形見でございます、――御殿奉公をしてゐた母親と違つて、藝子や踊り子に身を落した私には、品が良過ぎると申しませうか、――正直に申上げると野暮つたくて氣が引けるのですが、一生の大事と思ふ時は、守り袋の代りに、それを持ち歩きます。
— 美少年國 『錢形平次捕物控』 青空文庫
徳力屋の土蔵の中の金箱の鍵は、大海老錠で持ち歩きが厄介なので、金箱の後ろに拵えた、隠し穴へ入れておくんだそうです。
— 地獄から来た男 『銭形平次捕物控』 青空文庫
古代のインド治療師は自分の医薬品を小さな箱に入れて持ち歩き、暗示されてきているように、社会奉仕よりは儲けのために治療を行なっていた。
— History of Medicine 『医学の歴史』 青空文庫