狙い打ち
ねらいうち
名詞
標準
文例 · 用例
足一本傷つけるのを覚悟で、追いちぢまったところを狙い打ちに打ち放ったら、手元に狂いもなく仕止められるに違いないが、兎にも角にも霊場なのだ。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
新しい人間になり明け方に歩哨に立ったり土嚢の蔭に身をかくして人間仲間を狙い打ちし戦友とビールを酌み交わしたときに新しい男性になった誇りを考えてごらんなさい。
— ――専門家でない読者に必要な12章を含む発疹チフス一生の伝記 『ネズミ、シラミ、歴史』 青空文庫
まず、よじ登って来る目ぼしい敵を狙い打ちに射とめ、近づく敵は、刺しころす。
— 千早帖 『私本太平記』 青空文庫
崖の上に敵がいれば容赦なくねらい撃ちをされるのだが、危険だとも恐ろしいとも思ったことがない。
— 久生十蘭 『母子像』 青空文庫
八百発のねらい撃ちである。
— 服部之総 『撥陵遠征隊』 青空文庫
その欠けた一角の所が南門であって、その門をねらい撃ちにできる壁でまもられている。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
マルコンネの師団が、歩兵と騎兵とに挾撃され、麦畑の中でベストとパックからねらい撃ちにされ、ポンソンビーになぎ払われたこと。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
高地の頂の後ろに、掩蔽された砲座の影に、イギリス歩兵は二個大隊ずつ十三の方陣を作り、第一線に七個方陣、第二線に六個方陣をそなえて二線に陣を立て、銃床を肩にあて、まさにきたらんとするものをねらい撃ちにせんとして、静かに鳴りをひそめて身動きもせずに待ち受けていた。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫