食べ掛け
たべかけ
名詞-の形容詞
標準
half-eaten
文例 · 用例
裏口からのぞいて見ますと、兵十は、午飯をたべかけて、茶椀をもったまま、ぼんやりと考えこんでいました。
— 新美南吉 『ごん狐』 青空文庫
たとえば、私が荻窪の下宿にいたとき、近くの支那そばやへ、よく行ったものであるが、或る晩、私が黙って支那そばをたべていると、そこの小さい女中が、エプロンの下から、こっそり鶏卵を出して、かちと割って私のたべかけているおそばの上に、ぽとりと落してくれた。
— 太宰治 『俗天使』 青空文庫
昔、「う」のお母さんが子供を産む時、近所に火事があつたんで、たべかけてゐた魚を「う呑」にして迯だしたさうです。
— 動物園にて 『コドモノスケッチ帖』 青空文庫
キリブもらったからハボにあげやうと思って砂糖と一しょにしまっておいたら、ふち知らずに戸棚をあけておいたので猫がたべかけました。
— 知里幸恵 『手紙』 青空文庫
ご飯をたべかけて、ランドセルを背負いかけて、兄さんからたしなめられた。
— 永井隆 『この子を残して』 青空文庫
次郎は、たべかけた飯椀を急に下に置き、箸を持った手を膝にのせ、何か思案していたが、「僕、今日はお父さんに済まないことをしちまったんです。
— 第三部 『次郎物語』 青空文庫
中には、たべかけた芋を吹き出したものもあった。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
「あのお月たま誰がたべかけたの」 そのときのこちらをふり仰いだ顔、頬が赤くよく肥えた、おちょぼ口をひき緊めた、しかつべらしい顔は忘れることができない。
— 山本周五郎 『菊千代抄』 青空文庫
作例 · 標準
テーブルの上に「食べ掛け」のリンゴが放置されている。
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「食べ掛け」のパンをカバンに入れるのはやめなさい。
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急ぎの電話が入ったので、ランチを「食べ掛け」のまま席を立った。
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