自治制
じちせい
名詞
標準
文例 · 用例
それで其等の勢力が愛郷土的な市民に君臨するようになったか、市民が其等の勢力を中心として結束して自己等の生活を安固幸福にするのを悦んだためであるか、何時となく自治制度様のものが成立つに至って、市内の豪家鉅商の幾人かの一団に市政を頼むようになった。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
此ノ準備ノ爲メニ約十年後ヨリ地方自治制ヲ實施シテ參政權ノ運用ニ慣習セシム。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
そのうえに自治制の本当のうま味がわかって、あした懲役に遣られることがわかっていても、やめる気にならぬものだそうである。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
これから先、バラスや鉄管や石炭、木材、セメントなぞいう、自治制のうま味をタップリ含んだ「復旧」、又は「復興」と名づくる御馳走の材料がどれ位入るかわからない。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
この際、市長に自治制のうま味を知っている市長が居れば、市会議員はかなり遠慮なくこれを頂戴することが出来るのである。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
これが自治制という者ならば、世の中に自治制位阿呆らしいものはないことになるのである。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
この自治制のうま味を占めた市会議員連は、こうして「復旧」という御馳走や、「復興」という二の膳に満載してある御馳走がたべたくてたまらなくなった。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
自治制の悪模範 ここに於て記者は、高知の富豪のお坊ちゃんと生れた永田氏が、東京を去るに臨んで述べた「遺憾」という言葉に同情し、又一介の腰弁堀切氏の「意見」に共鳴せざるを得ない。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫